昔の絵を見て思うこと 昔の絵を見て思うこと

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もともと人物を入れたかったものの見開きだとノドと干渉する上、〆切も近くて諦めていた

年末に「2011年に描いた絵はすごくぱっとしなくてゴミだ」と Twitter に post したことがあって、随分とどうしたらいいのかと悶々としていたので、昔の絵を振り返ってみました。

Pictlog 1 を描いていた頃の情熱というやつ

この頃は現在よりも時間のない中で、描きたいものがきちんとあってまだ資料を貯めはじめた頃で、下手なりにがんばっていたと思う。その甲斐あってか今見ても決して色褪せない姿を保っている。

先に公開した品川浦の絵もそのひとつで、実はビル群をきちんと描いた絵のひとつだったりする。建物の描写で随分と時間をかけていたと思う。ただ書籍として綴じてしまった途端にその存在をすっかり忘れてしまった。そうして絵と共に意欲も綴じ込めてしまったのではないかなと思う。

ただし実際に描き込みが丁寧かというとそうでもなく、拡大してみると家の塗りが粗かったりブラシもハード円の形が残った太いものを使っている。植物の葉やビルの窓や凹みの見せるコントラストが絵に深みを与えているだけだったりする。そのくらい単純で別に凝ったことをやっているわけでもなく(どちらかというと資料に忠実で)、あの頃から何をやったらすごく見えるのかというのは分かっているのだった。もし過去の絵から得られることがあるならば、「単純にすごいと思わせる題材を用意して騙すことが効果的」ってことになるのだろう。

また今回新たに描き加える契機になったのは、その『Pictlog 1』の在庫がなくなり  COMITIA 100 での販売が不可能になったから、そして未だにこの1年以上も前のイラスト集が未だに他の新しい本よりも売れ行きがよいからである。読者のみなさんは「この絵がいい!」というのを自分が自信なさげな気分と同様にきちんと判断しているようだった。既刊に引けを取らない代物を用意できないというのは情けない(自分がそう思っているだけでありたいです……

現在 COMITIA 100 にあわせた新刊制作を行っている……といいたいところですが実のところ優先順位の都合で停滞しています。ここしばらく新刊を公開できていないので(リニューアルを除くと去年の夏コミから出していないことになる)、折角昔の絵に触れて得るものもあったので上手く活かしていきたいです。流石に時間もあるのに落とすわけにもいかないので、スピード勝負で決めていきます。